なんとなくずっと気になる、不快感や痛みや違和感、それは古い傷のせいかもしれません。
古傷の後遺症に知らず知らずのうちに悩まされている人は少なくありません。未だに感じるその感覚をどうにかしたいと思っている方は多いと思います。
冬になるとしびれる。かゆくなる。動かしにくい。疲れると痛みが出る。
このようなことが小さなストレスの積み重ねになっていませんか?
長年の痛みや不快感を「仕方ない」と我慢して付き合うのはやめにしませんか?
少しでも痛みや不快感を軽減させる方法を探してみませんか?
その不調・不快感の原因はどこから来ていますか?
まずはその不調や不快感の原因がどこから来ているか探っていきましょう。
皮膚が突っ張る感覚があり、スムーズな動きができないと感じている方は、過去にけがや手術を受けたことがある方が多いです。
傷跡は対極にある皮膚が引っ張られ、その部分が不調や不快を引き起こします。
ケガをしていないところの動きに違和感があるのはこれが原因です。
痛みや不快感は必ずしもケガをしている箇所に出るとは限りません。
ではケガや手術の痕はどうでしょうか。
手術は皮膚や筋膜を切り内臓の処置を行います。
手術痕に皮膚が集まり再生し硬くなっていくことにより皮膚の収縮が以前のようにできない状態です。
これが原因で、動かしにくくなっています。
ケガの程度にもよりますが、大きなケガだったりするとなかなかなおりにくいです。
これにより、一定の期間筋肉を使わないことにより、筋肉が衰えてきます。成長期だったらまだいいのですが、成人すると筋肉の回復が難しい方も多く見られます。
もちろん個人差もあります。
お客様でアキレス腱を切った方が二名いらっしゃいます。
おひとりは筋トレを行い以前の様な足になった。しかし切った方の足があまりスムーズではない。
もうおひとりは、スムーズに動くけど鍛えても筋肉がつかない。
このように人によって様々です。
自分のケガの状態や治った後の状態などを知り、なにが不調や違和感の原因なのかを探りましょう。
セラピーの中で一緒に原因を探していく事も可能です。
その古傷の痛み 毎日の小さなケアで解消できるかもしれません
古い傷は硬くなかなか柔らかくなりにくいです。
デコボコになっている場合も多いです。
かくいう私の顔には交通事故で顔を10㎝以上切った跡があります。深さもあり、口角辺りは裂けていました。
顔が動かしにくく、ゆがみもありました。
セラピーと出会って以来、毎日ケアをつづけたおかげで今では顔が動かしやすくゆがみも気にならないようになりました。
古傷の痛みに対して、触れる際に力を強くする人が多いです。
それでは逆効果となります。
触れるか触れないかの優しい強さでさすることをしてみましょう。
体がしっかり反応してくれます。
その反応は、筋膜がゆるみ筋肉がふっくらすることです。
それと同時にさすることで微振動がおき、代謝が促されます。
痛みでお悩みの方は、今日からぜひやっていただきたいケアです。
古傷の痛みや違和感との付き合い方
痛みや違和感は毎日の小さなセルフケアを行う事で軽くなっていきます。
・普段からお風呂に入り温まる→皮膚や筋肉が柔らかくなりその後のケアの効果が出やすいです。
・温まったらストレッチを無理のない範囲で行う→動きにくくなった所をゆっくりと伸縮させることで動きやすくなる
・体をさする、なでる(筋肉を弛緩させる)→温まらなくても筋肉を弛緩させることができます。自宅外でもできるので寒い冬にもおすすめです。
・温熱セラピーの自宅ケア→温熱セラピーを自宅でできる器具で簡単に行えます。皮膚や筋肉を温め柔らかくし、動きが滑らかになっていきます。
・肩や肩甲骨周りの痛みは、腕を後ろに回す→硬くなった上半身の筋肉を動かすこと により動きやすくなります。
・ふくらはぎの痛みや疲れには、足の指を回す→腓腹筋やひらめ筋を柔らかくし足が軽くなります。
このような手軽に行えることを取り入れていきましょう。
アキレス腱を切り術後の傷のお客様には足指回しと温熱療法のセルフケアを行っていただき、傷の引きつれも柔らかくなり歩きにくさも解消しました。
骨盤付近と肩付近の靭帯を切る大けがをされたお客様は、痺れや動きの悪さにに悩まされていました。とてもこまめにセルフケアを行って下さっています。そのため15年前のケガの不調からかなり解放されて快適に過ごされています。
どんなストレッチをしたらいいかわからない方は、ラジオ体操もおすすめです。
少しずつでいいので、体を動かすことを日常に取り入れ習慣化していくことで体と上手に付き合っていけます。
できる範囲でゆっくりやっていきましょう。
サロンで出来る古傷の痛みを軽減する方法
サロンでは古傷による違和感や痛みなどを軽減するお手伝いを行っています。
1・温熱療法によるケア
2・顔のセラピーによる体内へアプローチするセラピー
3・骨格セラピー
4・ヘッドセラピー
5・手で行うセルフケアの伝授
上記の施術を組み合わせ、皮膚を柔らかくしつつ、痛みを感じる部分を体の奥から緩和させていきます。
①の温熱は自然素材の線香と専用器具でじっくり温めていきます。骨まで温めるので筋肉や皮膚の強張りを軽くしていく役割があります。
②の顔のセラピーで神経反射区療法を行います。滞っている伝達をスムーズにし、体の動きを体内から変化させます。
③の骨格セラピーでは背中から骨や筋肉にアプローチします。筋肉が柔らかくなることで動きにくくなっていた関節が動きやすくなります。直接触れることで変化が加速します。
④のヘッドセラピーでは頭の膜や筋肉はもちろんの事、首やその周辺の筋肉も弛緩させ可動域を広げていきます。
⑤のセルフケアの伝授では、自分の手で日常の生活の中で簡単に行える方法をお伝えします。毎日行う事で筋肉の強張りが軽減し、皮膚も同時に柔らかくなっていきます。
サロンでは施術を受けていただくこととセルフケアの両方から行う事で変化を維持と加速させていきます。
まとめ
古いほど痛みは蓄積しています。以前のように動きがよくなることや痛みを手放すのは時間がかかります。
まずはそのことに向きあい、なにより日常のケアを怠らないことが大事です。
筋肉は、運動全般(歩行、ランニング、字を書くなどの日常の動き全般を含む)や、体の安定化、熱産生、体内における物質の蓄積と移動(括約筋が胃に食物を送る、尿を一時的に膀胱に蓄える、心筋の収縮によって血液が全身の血管に送り込まれるなど)という大切な働きを担っています。
長年の古傷を痛みや違和感を抱えたまま放置しておくことで、このような働きがスムーズ行えなくなる場合もあります。
体の機能をスムーズに働かせるためにも、長年の痛みを放置することなく今こそ見直していきましょう。